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オススメ漫画家紹介・九井諒子『ダンジョン飯』『ひきだしにテラリウム』

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 今回は、同人活動やWEBサイトなどで頭角を現し、プロになってからも注目を集めている九井諒子(くいりょうこ)先生の作品を、ネタバレなしで紹介してみようと思います。

 

 

 

 

九井作品の評価

 

○よく評価されるポイント

・ブラックユーモアや皮肉・風刺がきいてる話も多いけど嫌みがない。
・毎回、しっかりとオチをつける。
・輪郭がはっきりとしていて、シンプルだが見やすい線画
・必要に応じてタッチの違う画を描き分けられている。
・架空の設定が多いけど、現実味・生活感がある
・物語に入りやすい表現。
・作品世界やキャラクターの設定が独創的。
・発想力・着想が素晴らしく、引き出しが多い。
・短編集の装丁が素敵。

○よく批判されるポイント

・書き込みの少ない画への不満がある(背景など)
・(短編集は)意識の高いマンガだと思う人もいる。
・過激なシーンや決めゴマでドアップなど、派手なマンガ技法を使わない事。
RPGゲームなどの決まり事がよく分からないと、楽しめない表現

 

 

『竜の学校は山の上 九井諒子作品集』の作品紹介

 

竜の学校は山の上

竜の学校は山の上

 

 

・2011年3月に発売されたデビュー作の短編集

 

 この作品は、他の短編集や『ダンジョン飯』より暗目の話が多いので、少し取っつきにくいかもしれない。
 RPGゲームで見かけるようなモンスターや亜人が多く出てくるけど、あくまで人間的な心情描写がメインの作品だ。そういう架空の存在を使って、様々な問題提起がされている。
 派手な演出やオチはない。起伏のない展開を気に入るかどうかが、評価の分かれ目になると思う。
 寓話的な物語や繊細で切ない話が好きな人、俯瞰しているような表現を好む人にはオススメできる。

 

 だけど、RPGゲームの知識が無いと分かり辛い表現があるので注意してほしい。

 

 単行本に収録されている9つの短編のうちの1つ『進学天使』を、下記リンク先で丸々読める。

『進学天使』竜の学校は山の上 より/九井諒子 | Matogrosso

 

○特設ページ

matogrosso.jp

 

九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子』の作品紹介

 

 

・2012年10月に刊行された短編集第二弾

 

 『竜の学校は山の上』ほど重い内容ではないが、シリアスな描写は多い。
 基本的には淡々とした調子で進行していくが、要所要所で緊張感のあるシーンが挿入されるおかげで、退屈さは感じないと思う。
 話ごとにそれぞれテーマやテイストが違い、ファンタジックな設定なのに不思議とリアリティがあり、感情移入しやすい物語に仕上がっている。

 

 絵に関しては、前作より表情の描き方のバリエーションが増えた。絵柄も7話それぞれ違っており、スッキリとして見やすくなっている。

 

 ただ暗い話が減ったのは、好みが分かれるポイントかもしれない。『竜の学校は山の上』にあった「やるせない感じ」も九井作品の魅力だと思うし。

 

 僕的には、「金なし百祿」が一番楽しめた。

 

 単行本に収録されている7つの短編のうちの1つ『子がかわいいと竜は鳴く』を、下記リンク先で丸々読める。

natalie.mu

 

○カバー製作密着レポート

natalie.mu

 

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『ひきだしにテラリウム』の作品紹介

 

ひきだしにテラリウム
 

 

・2013年に発売された単行本第三弾。同年に、第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞

 

 ショート・ショートの体裁をとっている短編集。描かれている33編の話は、ジャンルが様々でバラエティに富んでいる。
 ただし、ページを見た瞬間に面白さが伝わってくる内容ではないので、描写の意味を咀嚼するのに時間が掛かるかもしれない(落ちの絵には分かりやすい魅力があるが)。

 

 三冊目の短編集だけあって、前作・前々作の時よりも技量が上がっており、少ないページ数でも印象に残る話が多くなった。後の話になる程、どんどん良くなっていく。
 話ごとに過去・未来・ファンタジー世界など舞台が変わるけれど、別世界に住んでいる登場人物達の感覚が、現代日本人のそれと似ていて面白い。

 

 しかし、エンタメ性が薄い話もあるので、人によっては「意識の高い漫画」と感じるかもしれない。その辺は、まぁ好みの問題か。

 

※『ダンジョン飯』と短編集は、作風が大分違う。前者は大抵の人が楽しめるだろうけど、後者は人を選ぶと思うので、購入を検討しているのなら試し読みをした方がいい。

 

 単行本に収録されている33つの短編のうちの4つの話を、下記リンク先で丸々読める。

matogrosso.jp

 

○特設ページ

matogrosso.jp

 

 

ダンジョン飯』の作品紹介

 

 

・2014年より漫画雑誌『ハルタ』にて連載開始。この作品は、『2015年コミックナタリー大賞』を受賞し、『このマンガがすごい!(宝島社)・オトコ編』、『THE BEST MANGA 2016 このマンガを読め!』、『全国書店員が選んだマンガランキング2016』で1位を獲得している。
 

RPGゲームの冒険者達は、探索時に必要な食料を全て町から運んでいるんだろうか?」

 

「敵として登場するモンスターを食料にする事はできないのかな?」

 

 そう考えた事がある人は、結構いると思う。それにも関わらず、「モンスターの調理」を主題として漫画作品にしヒットさせたのは、九井先生が初めてなんじゃないだろうか?(ゲームには、そういう設定が僅かにあったけど)

 

 作中では、架空の存在を食材にした料理が、妙な説得力をもって描写される。
 料理の過程が丁寧に描かれていて、モンスターの生態についてのウンチクも整合性がとれているからこそ、違和感がないんだと思う。
 昨今の料理漫画にありがちな過剰表現はない。それよりも、一見して食べられなさそうなモンスターの調理を表現する事にこだわっているようだ。

 

 キャラクター達のコントのような掛け合いも面白い。でもストーリー性は4巻くらいまで薄いため、そういう部分に期待している人には物足りないかも。
 また、「ゲテモノなんて見たくもない」「実在しない化け物の料理なんてどうでもいい」という人も、読むのをやめた方がいい。

 

 これまでに発表した九井作品よりも、一般受けする展開・設定が多くなっている。一話完結に近い形式なので気軽に読めるし、迷宮を攻略しようとする冒険要素や登場人物達の豊かな感情表現など多くの魅力がある。
 TTRPGを楽しんだ世代から異世界転生ものにハマっている若い世代にまで、ファンタジーが好きな人に広くオススメできる作品。

 

 『ダンジョン飯』1巻試し読み

www.cmoa.jp

ダンジョン飯食品サンプル特集

natalie.mu

 

 

 

toshikoro.hatenadiary.jp

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