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他力本願(たりきほんがん)の誤用・意味・例文・注意点

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 他力本願の本来の意味・誤用・類語・例文について簡潔にまとめてみました。

 

  

 

 

「他力本願(たりきほんがん)」の正用・誤用・意味

 

○自己の修行の功徳によって悟りを得るのではなく、阿弥陀如来の本願によって救済される

 

×自分は努力せずに、ひたすら他人の力をあてにする

 ×の意味の言葉は、人任せ・頼りきり・任せきり

 

「他力本願」を使った例文

 

○また他力本願を誤用した政治家が、厳しい抗議を受けたようだ。

×上司は折り合いの悪い私に、「他力本願はやめよう」と言い放った。

×昇進を祝われた席で私は、「他力本願でやってきただけです」と皮肉を言った。

×他力本願で生きてるあいつは、いつか必ずつまづくよ。

×自分だって他力本願で生きてきた癖に、何を勘違いしているのか…。

×「ボール回しは他力本願との謗りを受けても、ワールドカップに出れないよりはいい」。私がそう言うと、部下が食ってかかってきた。

×「海外から卑怯だと批判されるくらいなら、ワールドカップなんて出れなくていいと思うんですよ。それって、他力本願じゃないですか!!」。

 

「他力本願」とは?

 

 他力本願は、阿弥陀如来衆生を救済するための働き」のみを意味する言葉です。しかし一般社会では、他人の力をあてにする人・人の失敗に期待する時・集団に頼った体制を非難する時に、よく誤って使われていますね。
 この言葉は仏教用語ですから正しい意味を理解すれば、日常的な会話で使う機会はほぼなくなると思います。

 

「他力本願」を誤用する人の多さ

 

 小学館大辞泉編集部が発表した「間違った意味で使われる言葉ランキング(2013年)」では、実に68.8%の人が×の意味で使っていたといいます。本来の意味で使っていた人は16.8%にとどまっており、多くの辞書にも「誤用が定着しつつある」と書かれています。

 

「他力本願」の誤用への抗議

 

 また、誤用した公人や企業が、仏教界から厳しい抗議を受ける事があります。
 1968年には「他国の誠意と信義に信頼している憲法は他力本願だ」と発言した倉石忠雄農水大臣が、1981年には「我が国の防衛は他力本願ではだめ」と発言した鈴木善幸首相が、浄土真宗から抗議を受けています。

 

 2002年にオリンパス「他力本願から抜け出そう」という自社広告を出しました。この広告には他に7つの悪い例が挙げられており、他力本願が「その場しのぎ」「三日坊主」などと同列に並べられていたため、浄土真宗本願寺派真宗教団連合が抗議文を出しています。

 

 浄土宗や浄土真宗にとって非常に大切な言葉ですから、公の場で使う場合は注意しましょう。

 

 

 

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